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たたかい続けるということ

大阪アスベスト弁護団の副団長から薦められた馬奈木昭夫弁護士(聞き書き 阪口由美 西日本出版社 1900円)の「たたかい続けるということ」を読み終えました。

水俣病、じん肺、諫早干拓などの国や大企業を相手にした歴史的な裁判で、被害者(原告)勝利に導いた立役者が、馬奈木弁護士です。

泉南アスベスト国賠訴訟の集会でも、講演していただいたことがあります。「私たちは負けない。どうしてか。勝つまでやるからだ。」という話は、原告や支持者に勇気を与えてくれました。

難しい法律用語もなく、一気に読みました。過去の公害の話ではなく、福島原発事故の被害回復、地域回復を目指すたたかい、日本から完全に原発をなくすたたかいまで見通したものです。

弁護士法には「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」という文言があります。

基本的人権とは何か、社会正義とは何か、国家とは何か、その答えがこの本にかかれているように思います。

聞き書きされた阪口さんは、西日本新聞社の記者で、大阪府岸和田市出身です。阪口さんがどんな方が全く知りませんが、岸和田出身というだけで身近に感じます。

 

・・・・午前中は街頭宣伝。衆院選挙の結果と安倍自公体制と日本共産党の役割を訴えました。

わかりやすい泉南アスベスト

泉南地域のアスベスト問題が、このたび、マンガになりました。

石綿工場全盛時の町の風景も描かれていて、

「被害のことがよく分かる」「あのころを思い出した。」 と好評です。

出版を記念して「原画展」を開催します。皆さま、どうぞお立ち寄りください。

日時:2013年1月19日(土)~26日(土)

時間:毎日午後1時~午後6時

会場:有朋館総合武道場 【入場無料】 

(JR和泉砂川駅東口徒歩2分 ・ 駐車場あり)

主催:原画展実行委員会(TEL:072-483-4981)

後援:泉南市・泉南市教育委員会

 

*ドキュメンタリー映画界の巨匠・原一男監督の最新作*

「命て なんぼなん?泉南アスベスト禍を闘う」

特別上映 1月19日(土)と26日(土)の午後3時(66分版)

バカのカベ

風間杜夫と加藤健一が共演する「バカのカベ~フランス風~」を観ました。岸和田の浪切ホールでありました。

前売り券を1枚買い、当日券を1枚買い夫婦で行きました。二人とも夜、時間が取れました。

観客の笑い声で、俳優の声が聞き取りにくい程、大笑いしました。風間と加藤の熱演、長いセリフに感心しました。

「他人をバカと思う前に、自分はどうか、考えて欲しい」というセリフがあります。他人をバカにすることの、バカらしさ―滑稽さを笑い飛ばしました。

加藤は最後にあいさつし、演劇鑑賞会で何度も岸和田や阪南や和歌山に何度も来ていることを話していました。文化を育てるために頑張っている泉州地域の人たちにエールを送ってくれました。

 

「市議会だより」の原稿提出

  泉南市議会が発行する「市議会だより」は、定例議会ごとに発行されます。一般質問から原稿を作りました。(以下の質疑を整理して原稿にしました) 

 ●樽井小学校・西信達小学校のトイレ改修、実現。

   引き続き老朽校舎の建て替え・大規模改修を求める。

 ●住宅用太陽光発電の設置に補助を

 来年度実現 期待大。 市長「近いうちに実施」と答弁。

●新家駅の海側に改札口とエレベーター2基の設置を。

 市からJR西日本へ同様の要望を行うように求める。

●アスベスト被害者の早期解決と救済を。

 建設石綿訴訟、国の責任を一部認める東京地裁(H24年12月5日)を受けて

●防災放送の増設を。聞き取りにくいと苦情が多い。

●土地開発公社の不良債権の実態とその責任について。

 中央公園用地(場所は樽井)はH4、5、6年に19.7億円を借金して土地開発公社(理事長は副市長)が購入。しかし、財政難を理由に公園化されないまま、塩漬け用地になっている。

 現在、市職員の有料駐車場として利用。現在利息がついて26.7億円の借金になっている。この借金は実質的には市の借金。

 さらに土地の評価は5分の1にまで下がっている。

消防広域化、オスプレイ配備反対の意見書、懲罰委員会

12月議会の最終本会議。各議案の採決が行われ、共産党は消防広域化と市民税の値上げにかかわる議案に反対(共産党4名と無所属1名)、また懲罰にかかわる議案にも反対、補正予算など他の議案には賛成。

その結果「オスプレイの配備反対を求める意見書」(議員提出議案)以外のすべての議案が可決されました。

東日本大震災では、消防署員の命がけの救援活動により多くの人命と財産が守られました。東日本大震災に匹敵する地震が予想される泉州地域は、財政難を理由に減らされた消防署員を増やし、身近な消防署の体制強化が求められています。

ところが泉州南広域消防組合は、消防署員の増員を行わないことを決めています。

市民税の値上げは、防災費用を捻出するため10年間増税を行うとしています。国でも復興予算の流用問題が起こりました。

大企業の法人税減税や大金持ち減税をやめれば、庶民増税を行う必要はありません。

共産党が提案した「オスプレイ配備反対を求める」意見書は無所属議員1名と共産党議員4名以外は反対し、否決されました。

オスプレイの配備は、沖縄県・山口県・岩手県の各議会をはじめ全国で反対の意見書が可決されています。

小山議員への懲罰は、共産党4名・自民党1名以外の賛成多数で可決しました。その決定に従い、小山議員は深々と頭を下げ、陳謝文を読み上げました。

壊れた鏡 予算要望書つくり

衆院選挙は残念な結果に終わりました。共産党は1議席の減。近畿ブロックが3議席から2議席になり、吉井さんの議席を清水ただしに引き継ぐことが出来ませんでした。

清水さんは元大阪市議、勉強家で難しい政治・経済・外交の話を分かりやすく話してくれます。元漫才師でユーモア一杯です。清水さんの国会での活躍を楽しみにしていたので、とっても悔しい。

マスコミは衆院の結果を、自公圧勝と報じています。確かに議席の上では、自民294、公明31で両党合わせて衆院の3分の2以上を獲得しました。

自民が大きな議席を得たのは、比較第1党が議席を独占できる小選挙区制の影響です。

大学の法学の授業で小選挙区制を「民意を正しく映さない、壊れた鏡だ」とならいました。

自民は小選挙区でも前回比166万票減らし得票率は43%なのに、議席占有率は79%にもなりました。民意を大政党本位にゆがめる小選挙区制の欠陥を示しています。自公両党の「圧勝」は、民主党の公約破りによる“敵失”と、選挙制度に助けられてのことです。

民意をもっともよく反映する比例代表でみると、国民から「自公政権ノー」の厳しい審判を受けた2009年衆院選よりもさらに自民は219万票減、公明も94万票減らしました。

「民主もダメだから自民へ」とは有権者は動かなかったのです。そのことは有権者が模索し悩んだ結果、1000万人以上が棄権したことにも表れています。投票率が前回比約10ポイントも減となったため得票率が上がり、比例で見れば議席で微増にすぎません。

安倍晋三総裁も開票結果を受けて「自民党に対してまだ完全に信頼が戻ったということではない。3年間の民主党の政治の混乱に対してノーという結果だ」といわざるをえませんでした。国民に信任されたとは、とてもいえない結果です。

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今日は一日団会議。明日の最終本会議の打ち合わせ、来年度の予算要望の準備を話し合いました。