平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
市長が交代したため定例議会が1か月遅れ7月6日から26日まで行われました。
山本市長は市長選挙の公約に掲げていない学校給食の無償化(2学期・3学期)、地域振興券の配布(1所帯1万円)、就学援助費の拡充(府下最低レベルとの引き上げ)を実現するなど、柔軟に市民要望に対応しました。
7月議会報告 №2
今年度予算は農業振興費782万円、林業振興費603万円、水産振興費423万円です。一方、りんくうタウンを中心にした誘客連携事業費は補正予算を加えると約7000万円になります。さらに泉南市に進出した企業には3社には680万円の立地促進奨励金が支払われ、固定資産税も10年間減免など優遇措置が取られます。これらと比較して明らかに地場産業への支援は不十分です。
7月議会報告
【引き続き、暮らしの支援策が必要】
コロナ禍のもと、現金給付や水道料金の減額を求めました。市財政は11年連続の黒字、基金も10年間で31億円増え、財源はあります。学校給食の無償化、地域振興券、就学援助費の財源は国の補助金で、すでに近隣市町では実施されています。
今こそ、市の基金も活用した独自の支援策が必要です。
成人式や学校の発表会や文化芸術イベントを開催する泉南市立文化ホールは、教育委員会も必要不可欠な施設だと認めています。ところが、市は文化ホールの改修しないまま放置してきました。その一方で、唐突に老朽化を理由に休止・休館を含めた文化ホールのあり方の検討をすすめてきました。
文化ホールが休止・休館になれば、成人式や学校の音楽会などは、阪南市や泉佐野市や高い利用料の民間ホールで行うことになります。請願には、「泉南市の中学生が大人になって、泉南市に住み続けてくれるでしょうか。衰退に繋がるのではと懸念致します」と記載されています。
文化ホールの緊急に必要な修繕費は2億9千万円(図書館の共有部分の修繕費を含む)です。一方、文化ホールは12年間で約2億5千万円の効果額(文化ホールの運営を民営化にして増収になった金額)です。この効果額は修繕費に回すべきです。
市は教育や文化施設の老朽化を財政難の理由にしますが、文化や教育を大事にしない市の姿勢が問題です。
市は請願が議会で審議される前に存続を決めましたが、9千名を超える請願署名が市の方針を変えさせたことは間違いありません。
市民が声を上げれば、市政は変わります。
市は早急に文化ホールの改修に取り組み、文化を大事にする街、若者が住み続けたいと思う泉南市を実現するように要望します。
【市長・教育長・人権6団体から抗議】
7月7日の一般質問の添田氏の発言は、「国際交流」と「多様性と人権」を大事にする泉南市と市民の願いを踏みにじるものです。泉南市長・泉南市教育長・泉南市の人権6団体から抗議文が出されています。
【不当な発言を許さない・・議会の対応】
泉南市議会も代表者会議を開き、抗議文の重み、不当な発言で侮辱された関係者の立場、ヘイトスピーチを許さない国・府・市(民)の立場を論議し、添田氏に発言の削除を求めてきました。
【一部のみ削除では、不十分】
添田氏は「職員団体への加入に関する」発言は削除しましたが、それ以外の「泉南市の国際交流員に関する発言」など「在日外国人に対する不当な差別発言」の削除には応じていません。
【謝罪と反省は当然】
削除した発言でも「不確実な情報を広く拡散」したことに対し、公的に謝罪するなど誠意ある対応をするべきです。そのため、最終本会議に添田氏に対し「謝罪及び反省を求める」決議案が提案され、賛成多数(退席一名)で可決しました。決議の提案者は大森議員です。
参考資料
泉南市議会定例会での添田詩織議員の一般質問に対し、謝罪及び反省を求める決議