平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
「国の道理なき上告に断固抗議する」泉南アスベスト原告団・弁護団の記者会見が泉南市役所で3時から開かれました。
国は12月25日の泉南アスベスト国賠訴訟の第2陣判決を不服として、最高裁に上告しました。
1日も早い解決をのぞむ被害者の願いを裏切りました。記者会見を準備しながら、他会派の市会議員に上告の話をすると、驚きや落胆したように残念がっていました。
自民党の田村厚労大臣は民主党政権下、自民党が野党の時は泉南アスベスト国賠訴訟を支援する有力な国会議員でした。
ところが、与党になり政権をとると、平気で裏切ります。
原告らはこのような血の通わない政治、暖かみのない政治に怒りをぶつけていました。
弁護士は「我々は勝つ。勝つまで戦う」と述べていました。私もこの悔しさ忘れません。
田村厚労大臣は11時30分の定例記者会見で、泉南アスベスト訴訟で上告することを発表しました。
被害者と一度も会わず、上告を決めました。泉南市と阪南市の市長・議長は年末に上告を断念する要望書を厚労省など関係省庁に提出しています。地元の声も無視です。
大阪高裁の判決は明確に国の責任を認めています。上告に大義はありません。
上告は無駄使い、そんな金があれば被害者の救済に使え!
政党助成金(年間300億円)を廃止し、泉南アスベストの被害者をはじめすべてのアスベスト被害者救済に取り組め!
6日、泉南市長に裁判の支援のお礼と上告断念の要請行動をお願いする原告団(左、大森・中央、向井泉南市長)
午後からは雨の中、官邸前で宣伝。その後、小池参院議員(共産)、佐田衆院議員(自民)を迎えて衆院会館で院内集会を開きました。
小池さんは「上告しないように超党派で国に要望する」と決意を述べました。
また、首都圏の建設アスベスト原告・弁護団・支援団体から、「これからも一緒にアスベスト被害の根絶に取り組んでいこう」と激励を受けました。
わたしも地元市長や議会が中心になり、国に要望活動を行っていることを報告しました。
院内集会中に、原告が亡くなったと連絡がありました。裁判が始まってから13人目です。
原告代表の川崎さんが昼の宣伝で、「1日でも1秒でも解決が遅れれば、原告の病気が進行し、亡くなる人も増える。早期の解決は譲られない」と訴えたばかりです。
今朝も日比谷公園に集合して、厚労省まで宣伝行動を行いました。
野党に続き、自公の与党議員も田村厚労大臣に「最高裁への上告断念」の要請を行ってことを知らせるビラを配布しました。
原告だけでなく、若手女性弁護士や地元泉南地域の支援者らが、早期の解決・救済を訴えました。
昼休みの時間に厚労省前宣伝をおこない、政治的解決に向けて、田村厚労大臣は原告と面談を行うように訴えました。
わたしも「泉南市長と泉南市議会議長は毎年、厚労省に泉南アスベスト被害の早期の解決・救済を求める要請を行っている。泉南市議会では8年間に6回の早期解決・救済を求める意見書を全会一致で可決している。
厚労大臣は早期解決・救済のために、原告に会わなければならない」と訴えました。
堀口府会議員(泉南市選出)も同様に訴えました。
その後、全会派の参議院議員への要請活動、原告らと一緒に座り込みを行いました。