平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
総務産業常任委員会で、東日本大震災の被災地、宮城県の多賀城市と石巻市の視察に行きました(7月2,3日)。
最も被害の大きかった石巻市では、地元の懸命な努力にも関わらず、被害の甚大さから復旧・復興も計画より遅れ気味です。
さらに、東日本大震災からの復興事業費について国が求める220億円の地元負担は、これから本格的復興に向かう被災地の足かせとなります。石巻市でも8億円以上の地元負担がふえるそうです。血も涙もない国のやり方に怒りが湧いてきます。
また、石巻市の水産業も原発の風評被害の影響を受けています。その上に女川原発が再稼働されたどうなるのか?「地元は再稼働を求めていない。しかし、国や電力会社は再稼働を進めてくるだろう」と職員は困惑気味に話していました。
東日本大震災から4年3月。石巻市では商店街などは震災直後のままでした。近くに仮設「ふれあい商店街」ができていました。石巻駅周辺には、漫画家の石ノ森章太郎さんゆかりのキャラクターがならび、観光客を迎えてくれました。
1日、議員懇談会が開かれ、6月18日歩行者を車ではね、死亡事故をおこした市会議員から謝罪と経過説明がありました。
共産党議員団は「事故の責任を取って辞職し、出直せばいい。多くの市民もそのように考えている」と議員辞職を求めました。
しかし、先輩議員などから励ましを受け、これからも頑張りたいと議員辞職を否定。所属する会派の自民党泉南クラブや自民党からは処分もないとのことでした。
韓国からBANKO環境研究者と医学ジャーナリスト(元ハンギョレ新聞記者)が、クボタ10周年式に参加し、泉南のアスベスト被害とともに在日コリアンとの関係を調査しに来られました。私も参加して、市役所のアスベスト問題を担当する職員と懇談しました(6月30日)。韓国のアスベスト対策や被害者救済の運動は、日本より進んでいて勉強になりました。
韓国は北朝鮮(社会主義・共産主義に縁もゆかりもない独裁国家)との関係もあり、共産党は法律で禁止されています。そのため、共産党議員が珍しいようで、一緒に食事に行った時、たくさんの質問を受けました。
保守系政治家などが出ている「しんぶん赤旗」を見て「(保守系政治家は所属党派から)処罰されないのか」などと驚いていました。日本共産党の志位委員長の著書が韓国でも出版されることなど、韓国と日本共産党との交流について紹介しました。
泉南市の観光マップなど渡して、帰国したら泉南地域の宣伝をするようにお願いしました。
6月議会の補正予算にマイナンバー関連の予算が計上されています。
共産党市会議員団(提案者・大森)は、年金情報の漏えい問題等をうけ、マイナンバーにかかわる予算の削減を求める修正案(6月25日・最終本会議)を提出しました。
マイナンバー制度は今年10月から国民への番号通知が行われる予定です。
マイナンバー制度が実施され、所得税、住民税、医療保険料、銀行預金口座、メタボ検診のデータが、漏えいすれば、今回の年金情報の漏えいの比ではありません。
日本共産党は、このマイナンバー制度について、プライバシーの問題だけでなくて、社会保障費の削減目的だから反対といってきましたが、少なくとも個人への番号通知、そして来年1月からの実施は中止すべきです。
修正案には、共産党議員4名以外の賛成はなく、否決されました。