こんにちは。日本共産党 大森和夫です。
[2010.8.24] -[議員日誌]
総務文教常任委員会の二日目の視察先は、柳井市です。柳井市は、山口県の南東部に位置しています。沿岸部、内陸部、半島・島しょ部からなり、総面積の半分以上が山地丘陵地占められています。人口は3万5千人あまり。
金魚ちょうちんが泳ぎ、伝統が息づく白壁の町があり、落ち着いた、どこか懐かしい雰囲気のある町でした。
市のホームページから
視察の目的は、学校施設の耐震化と柳井小学校の視察です。山口県は、学校の耐震化が遅れている地域でだそうです。柳井市でも、山地の学校の統廃合問題や財政状況もあり、遅れているそうです。
そのため、柳井市では、軽量鉄骨の校舎を長期リース(10年程度)で建設しています。耐震化基準に満たない校舎を改築(建替え)すると6億円程度かかります。また耐震補強をすると1億5千万円程度かかります。長期リース校舎にすると8千5百万円程度で済むそうです。ただし、改築すると20%程度、耐震補強すると30%の補助があります。長期リース校舎の場合は補助はありません。学校の規模は、240人規模を想定しています。
長期リース校舎の問題点は、校舎を建設する場所の分だけ運動場が狭くなるり、室内の寒暖差が大きいことです。建設は大手のプレハブメーカーになり、地元の業者には、仕事がまわらないそうです。地元業者は電気配線などの仕事になるそうです。
私の感想では国が補助を増やし、改築を進めるようにする。建設は地元業者にまかせ、雇用対策にも役立つようにすべきだと思いました。
一方、町の中心部にある柳井小学校は、家に帰りたくなくなるような立派な学校です。木をふんだんにつくり、スペースがたくさんあり、全面ガラス張りの学校です。図書館やコンピューター室も充実していました。軽量鉄骨の学校とのギャップに戸惑いました。
中庭に面した側は、全面ガラスの扉。そのためベランダをつけている。
屋根が高く、開放的な図書館。本もたくさんありました。
コンピューター室、丸い机になっています。
音楽室には、舞台があります。
壁のない教室、仕切りは移動式カウンターでします。
男子用トイレ。仕切りの奥にはこのような開放型のトイレがあります。
正面は渡り廊下。壁は強化ガラスになっています。
[2010.8.23] -[議員日誌]
8月23日、24日と泉南市議会の総務文教常任委員会で山口県の岩国市の本郷山村留学センターと柳井市の柳井小学校に視察にいきまいた。
本郷山村留学センターは、本郷村(現在は岩国市と合併)が21年前に建設しました。本郷村は羅漢山を背景とする恵まれた大自然の中にあります。一方、当時から過疎化や少子化が問題になっていました。その対策の一つとして、全国各地から小・中学生を山村留学生として受け入れています。毎年16人以上の留学生を受け入れ、留学センターとしては、成功した事例だそうです。
留学センターは、木をふんだんに使った施設です。木屑を使って床暖房が一部の部屋には導入されています。夏休みなど休暇中は、留学生の私物は片付け安価な宿泊施設として、一般に貸し出しされています。
過疎化が進むと学年ごとにクラスを編成するのでなく、複数学年で1クラスにする学級編制をする複式合学級にしなければなりません。しかし、本郷小学校や本郷中学校では、留学生を受けて入れる事で、複式学級にしなくてすんでいます。
テレビはおいていません。夜は勉強したり、ゲーム(テレビゲームではない)をして遊ぶそうです。
留学生は全員が、地域の祭りに参加します。村の文化を受け継ぐクラブに入って、地域に溶け込んでいます。親元を離れ多くの仲間と一緒に日常生活を送りながら、少人数学習による基礎学力の向上や健康増進、小グループ集団生活による規範意識の向上などの成果が上がっているそうです。
本郷を故郷として、留学生は巣立っていきます。不登校の子どもが留学してくることもあるそうですが、すべて受け入れ、克服してきたそうです。このような成果を聞くと、教育の成果はすぐには出ない、また教育は愛情一杯に、地域と結び付けて手間隙かけて行うものだと思いました。
[2010.8.18] -[活動トピックス]
娘が通う高校のPTAの会議がありました。文化祭でPTAが企画する「ジュースやおにぎりを販売する店」、バザー、スタンプラリーの相談をしました。
スタンプラリーは、文化祭の展示場をまわってスタンプを押してもらいます。6箇所以上スタンプを集めた人に参加賞(先着200人)、さらに抽選で3名の方に賞品を用意しています。スタンプのある場所は、固いイメージの企画やPTAとして見てもらいたい企画があるところに置いときます。
会議のあとは、3年生のPTA役員だけが集まって懇親会を開きました。3年生のPTA役員にとっても、最後の大仕事が文化祭になります。みんなで荷を分かち合えるように意見を出し合い、役割分担を決めました。
文化祭の話が終われば、楽しい雑談です。役員全員10人が集まりましたが、男性2人と女性8人です。女性の方は、ほとんどパートなどの仕事をしています。特に夏場は、「こんなに汗が出るのか」と驚くほど、働いているそうです。そんな中、時間をやり繰りしてPTA活動の時間を作ります。
授業料が無償化されても教育費の負担も大きく、子どものためにも大変な仕事を続けています。大学受験を控え、受験料も大きな負担です。私立の場合、ひとつ受けるのに3万5千円かかかります。いくつもの学部、学校を受ければ大変な額になります。その上、入学金と授業料の支払いもあります。
そんな苦労や心配も、「うちも一緒」と笑って楽しい時間を過ごしました。
[2010.8.17] -[活動トピックス]
夕方、毎月行っている「消費税の減税を求める署名」活動を大型スーパー前で行いました。建物の影にはいり、署名を訴えました。10人が参加し、1時間弱で100筆近い署名が集まりました。
消費税は、福祉や財政を立て直すためのものではありません。政府は、輸出大企業のための法人税減税や、株を持っているだけで何億円も儲けるような大金持ちのための減税を行ってきました。その減税分の穴埋めに消費税を充てています。
先の参院選の民主党や自民党の消費税値上げの公約は、献金をもらっている財界との法人税減税の約束を実現するための財源をつくるためのものです。
そんな訴えを聞いて、「税金は金持ちから取ったらいい、庶民は出せる金(税金)はもうない」と署名してくれる人もいました。
また、「署名はするけど、どうせ消費税は上がるやろうな」と言う人もいました。「このような署名が力になって、今日まで引き上げされずに来ました。署名は大事です」と言うと「そうやね」と答えてくれました。
今朝は、会社の借金の保証人になって、その借金の返済に追われ最後はその会社も倒産し、職を失った人の相談がありました。自己破産をして、借金は免責されましたが、滞納した税金の支払いについての相談です。税金関係は、自己破産しても免責されません。
生活相談が終わってから、厚生消防常任委員会を途中から傍聴しました。保育料の値上げの計画について、市の説明も終わり、質疑がおこなわれていました。
保育料の値上げの提案は昨年もありましたが、その時は、委員会で反対意見が続出し、市が値上げ案を撤回しました。
今回も、市の財政難や他市との保険料の比較など値上げの理由は、答えますが、子育て支援をどうするのか、保護者負担をどう考えるのか、保育の根本にかかわる答弁はないように思いました。
[2010.8.15] -[活動トピックス]
13日の昼から家族で実家のある西宮に帰り、14・15日は広島に行き世界遺産の原爆ドーム・厳島神社に行きました。こどもに戦争の悲惨さ、再び戦争を行ない運動、核兵器廃絶の運動を知って欲しいと思っていました。
子ども達は本場の「広島焼き」や「アナゴ飯」を楽しみにしていました。また、世界遺産とはどんなものか興味を持っていました。
原爆ドーム・原爆資料館のある広島市も厳島神社のある宮島も観光客で一杯でした。とくに外国人が多く来ていました。原爆資料館は家族連れ、カップルが多く来ているようでした。
学生時代に山口県の下関市から広島市まで平和行進の通し行進者として歩きました。8月6日の原水爆世界大会にむけて、2週間ほど歩きました。
いま、原水爆禁止への運動が大きく広がっています。2010年の平和宣言は次のように述べられています。
今年5月に開かれた核不拡散条約再検討会議の成果がその証拠です。全会一致で採択された最終文書には、核兵器廃絶を求める全(すべ)ての締約国の意向を尊重すること、市民社会の声に耳を傾けること、大多数の締約国が期限を区切った核兵器廃絶の取組に賛成していること、核兵器禁止条約を含め新たな法的枠組みの必要なこと等が盛り込まれ、これまでの広島市・長崎市そして、加盟都市が4000を超えた平和市長会議、さらに「ヒロシマ・ナガサキ議定書」に賛同した国内3分の2にも上る自治体の主張こそ、未来を拓(ひら)くために必要であることが確認されました。
核兵器のない未来を願う市民社会の声、良心の叫びが国連に届いたのは、今回、国連事務総長としてこの式典に初めて参列して下さっている潘基文閣下のリーダーシップの成せる業ですし、オバマ大統領率いる米国連邦政府や1200もの都市が加盟する全米市長会議も、大きな影響を与えました。
また、この式典には、70か国以上の政府代表、さらに国際機関の代表、NGOや市民代表が、被爆者やその家族・遺族そして広島市民の気持ちを汲(く)み、参列されています。核保有国としては、これまでロシア、中国等が参列されましたが、今回初めて米国大使や英仏の代表が参列されています。
このように、核兵器廃絶の緊急性は世界に浸透し始めており、大多数の世界市民の声が国際社会を動かす最大の力になりつつあります。
[2010.8.12] -[活動トピックス]
昼から、農業委員会がありました。農地は国土や環境の保全など多面的な機能を評価して、不十分ながら税制など優遇されています。一方、農地を住宅やガレージや倉庫などに転用する場合、承認がないと転用できない場合もあります。
農業委員会では、承認なしに、不法に農地を転用している事例が少なくないことが、問題になりました。不法転用については、やり得は許さないこと、また、啓発と監視を強めていくことが確認されました。
夜は、「泉南アスベスト国賠訴訟を勝たせる会」の幹事会が岸和田市でありました。弁護団や原告、支援団体が集まって会議を行いました。
泉南アスベスト国賠訴訟は、5月19日大阪地裁で原告(アスベスト被害者)勝利の判決をえました。橋下知事や泉南市長や泉南市議会は控訴に反対を表明し、主務官庁である厚生労働大臣や環境大臣も、控訴しない意向でした。しかし、当時の仙谷国家戦略担当大臣や菅財務大臣の反対で控訴されました。
そのため、11月の第一回裁判期日にむけ、お盆明けから、裁判所や政府や世論に「早期・全面解決」を働きかけていくことを決めました。
会議にでると、いつも弁護士さんのがんばりに励まされます。大阪市内から晩の7時に岸和田まで来て9時過ぎまで喧々諤々の議論をして、奈良や神戸や西宮や池田まで帰るのですから、頭が下がります。
[2010.8.9] -[議員日誌]
午前中は大阪社会保障協議会の「学び、動き、変えよう、私たちのたたかいで2010年度自治体キャラバン行動」に参加しました。
この行動は、各市町村で起きている問題を客観的なデータと実際に起きている事例に基づき、住民と行政が同じテーブルで問題解決のための話し合いする場です。今回は各種団体から20人を越える住民と行政から福祉・教育の担当者が参加しました。
こどもの保険証とりあげやめさせる・・大阪社会保障協議会はどんな運動をしているのか
大阪社会保障協議会では、国民健康保険料(税)が払えず保険証を取り上げられ「無保険」状態となっている世帯の子どもを救済するように運動していました。この運動を毎日新聞が取り上げ、キャンペーンをはりました。その結果、保険証が取り上げられた家庭でも、子ども用に保険証が発行されるようになりました。
こういう大きな成果を生み出し、2009年には「無保険の子」救済キャンペーンで毎日新聞は新聞協会賞を受賞しました。
今回の調査で「子育て支援が全国的にみても最低レベル。この泉州筋では、子どもが大事にされていない」と言うことが明らかになりました。
子ども医療費無償化制度、妊婦検診、就学援助、子宮けいがんワクチン・ヒブ(細菌性髄膜炎)ワクチン・新型インフルエンザへの助成制度など、低い水準にとどまっています。
午後から、行財政特別委員会が開かれ、市の行革への取り組み状況が報告されました。会議は3時間近くおこなわれ、積極的な質疑が行われました。
市の財政再建は待ったなしの課題です。長引く不景気や、国の地方への補助金減らしなど、社会情勢の変化によって、財政運営は変わるはずです。ところが、旧態依然と財政難を理由に「市民と職員に負担を押し付けるやり方」は、勇ましそうにみえますが、抜本的な解決にはなりません。
[2010.8.8] -[活動トピックス]
昼から、「泉南地域のアスベスト被害と市民の会」の打ち合わせを行ないました。
アスベスト被害者の相談が急増しています。アスベスト製品の販売をしていた人や造船関連、建材関係などの被害者が声を上げています。アスベストは「魔法の鉱物」といわれ、便利であらゆる製品に使われてきました。
一方、国や企業は、アスベストによる健康被害の実態を知りながら、規制せずに、放置してきました。その被害が表に出てきています。
また、アスベスト国賠訴訟の裁判も、控訴審や2陣原告の裁判も始まります。その取り組みについて相談しました。
[2010.8.7] -[活動トピックス]
朝から兼業農家の友人の水田の農薬配布を手伝いをしました。このお手伝いも3年目になります。いままでは、手伝うだけで精一杯でしたが、今年は農薬の影響など考えるようになりました。
水田に入ると、青い稲が眼前に広がり、ツバメが飛び廻っています。白いサギのような鳥も来ています。足元にはカエル、タニシなどがいます。これらの動植物や食料である米と農薬との関連はどうなるのか、心配になります。
農薬は最小限にとどめ、また農薬が川に流れないように、慎重に扱わなくてはなりません。無農薬栽培が一番いいのですが・・・・・。
昼から、貝塚市でおこなわれた日本共産党88周年の記念集会に参加しました。8月3日の志位和夫委員長の記念講演会ビデオを視聴し、文化行事として『オー・ソレ・ミオ』(ナポリ語:’O sole mio、私の太陽)と「ソウラン節」のアカペラを聴きました。最後に、先の参議院選挙大阪選挙区をたたかった清水ただしの挨拶を聞きました。
志位さんはまず、支持者・後援会員・党員のみなさんの大奮闘を議席と得票に結びつけることができなかったとお詫びし、「政治論戦に弱点があった」「とくに消費税論戦に弱点が現われた」と反省の弁を述べました。この反省は、私にも思い当たります。
清水さんは、「楽選(らくせん)主義でがんばる」-先の反省を踏まえて、さらに楽しく選挙を戦う、と元気のでる話しをしてくれました。
[2010.8.6] -[活動トピックス]
三菱マテリアル建材(旧三好石綿工業)は、石綿粉じんを吸入し石綿に曝露したため、健康被害を受けた元労働者やその家族33人(第2次請求人団)に対し、亡くなった方への哀悼の意、病気と闘っている方へのお見舞い、さらに総額1億3千万円の補償をすることで和解協定が成立しました。
第2次請求人団のうち、泉南市在住者が市長に和解協定成立の報告とお礼を行いました。「石綿被害と市民の会」から代表と私も参加しました。請求人の多くが体の不 調や用事で参加できなかったことは、残念でした。
朝は新家駅で議会報告「こんにちは 日本共産党です」を配布しました。「コミバスが増車されます。新家駅のバリアフリー化がすすみます」と声をかけながら配りました。
午前中は私が委員長をしている行財政特別委員会が10日に行われるので、副委員長とともに事前説明を受けました。昼休み、原爆で亡くなった方の無念を思い、安らかにおやみくださいと黙祷しました。
夜は貝塚市でミュージカル「アトム」を鑑賞しました。はやみけんたろう(歌のお兄さん)や劇団四季や「わらび座」の若手実力者の歌と踊りが素晴らしかった。テーマは、復讐や力(暴力や武力)では、世の中はよくならない。さらに、貧富の差や人種問題など境界はなくせるという内容でした。
チケットは前売りで3500円と高額です。欧米では、安価で観劇ができます。文化やスポーツを日常的に楽しめるように、国政を早く変えたいと思いました。