平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
泉南市では「生徒の死亡事案」に関して、教育委員会や市長の対応が問題になっています。
教育委員会軽視・子ども不在の泉南市政の根底にあるものについて考えました。
◯教育長が1年間不在 2018年度
前市長は文部科学省に教育長の派遣を依頼しましたが、派遣されないまま
◯文科省頼みの教育長人事
2018年度以前は地元の教育関係者が教育長に選ばれていました。2019年度から文部科学省から派遣された人が教育長になっています。
◯文科省の人事異動で教育長が突然交代 2021年12月
教育長が文部科学省に戻るため突然交代。共産党はこの交代について「十分な説明や議論がない」と反対しました。
◯情報を隠し、学校再編計画すすめる
「再編計画にかかわる議題」の議事録10ページ分が黒塗り。(泉南市教育委員会2020年12回定例会)
◯子どもの意見も聞かず、学校プールを全廃に
大森和夫の代表質問 (市長の市政運営方針に質問)
●学校つぶしは、子どもにも地域にもマイナス
現在の9小学校4中学校を3~4校の小中一貫校に統廃合する計画が、押し付けられています。
小中一貫校の問題点を明らかにし、子どもや地域の声を聞くことを求めました。
●学校給食の無償化と就学援助費の拡充は来年度以降も継続を。
●物価高騰対策として現金給付を。
●子ども医療費助成制度は18歳までに拡充を。
●泉南アスベストに係る資料館の設置を。国内外のアスベスト公害の研究者らから要望があります。
楠成明の一般質問
●加齢性難聴者への補聴器購入助成制度の実施を
高齢者の難聴の実態を把握するための調査を求める。
全国で50自治体が助成を実施している。
●高齢者の交流の場となる敬老会の再開を
●地区(字・あざ)が混在する地域について、住居表示の整理を
●市内の採石場跡の埋め立て事業について、残土を運ぶ道路の管理状況について質問。
●金熊寺川沿い道路の安全対策を
市長が交代したため定例議会が1か月遅れ7月6日から26日まで行われました。
山本市長は市長選挙の公約に掲げていない学校給食の無償化(2学期・3学期)、地域振興券の配布(1所帯1万円)、就学援助費の拡充(府下最低レベルとの引き上げ)を実現するなど、柔軟に市民要望に対応しました。
7月議会報告 №2
今年度予算は農業振興費782万円、林業振興費603万円、水産振興費423万円です。一方、りんくうタウンを中心にした誘客連携事業費は補正予算を加えると約7000万円になります。さらに泉南市に進出した企業には3社には680万円の立地促進奨励金が支払われ、固定資産税も10年間減免など優遇措置が取られます。これらと比較して明らかに地場産業への支援は不十分です。
7月議会報告
【引き続き、暮らしの支援策が必要】
コロナ禍のもと、現金給付や水道料金の減額を求めました。市財政は11年連続の黒字、基金も10年間で31億円増え、財源はあります。学校給食の無償化、地域振興券、就学援助費の財源は国の補助金で、すでに近隣市町では実施されています。
今こそ、市の基金も活用した独自の支援策が必要です。
成人式や学校の発表会や文化芸術イベントを開催する泉南市立文化ホールは、教育委員会も必要不可欠な施設だと認めています。ところが、市は文化ホールの改修しないまま放置してきました。その一方で、唐突に老朽化を理由に休止・休館を含めた文化ホールのあり方の検討をすすめてきました。
文化ホールが休止・休館になれば、成人式や学校の音楽会などは、阪南市や泉佐野市や高い利用料の民間ホールで行うことになります。請願には、「泉南市の中学生が大人になって、泉南市に住み続けてくれるでしょうか。衰退に繋がるのではと懸念致します」と記載されています。
文化ホールの緊急に必要な修繕費は2億9千万円(図書館の共有部分の修繕費を含む)です。一方、文化ホールは12年間で約2億5千万円の効果額(文化ホールの運営を民営化にして増収になった金額)です。この効果額は修繕費に回すべきです。
市は教育や文化施設の老朽化を財政難の理由にしますが、文化や教育を大事にしない市の姿勢が問題です。
市は請願が議会で審議される前に存続を決めましたが、9千名を超える請願署名が市の方針を変えさせたことは間違いありません。
市民が声を上げれば、市政は変わります。
市は早急に文化ホールの改修に取り組み、文化を大事にする街、若者が住み続けたいと思う泉南市を実現するように要望します。