平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
昨年10月の国が負けた泉南アスベスト国賠訴訟で、塩崎厚労大臣が闘病中の原告らの自宅を訪問し、直接謝罪を行いました。さらに、地元で原告団・弁護団と面談を行いました。原告らはアスベスト被害の根絶を大臣に訴えました。
昨日、原告のMさんが亡くなりました。裁判が始まってから死亡した原告は15人です。なんで、一日も早く謝罪に来なかったのか、原告らは悔しい気持ちで一杯です。
大臣は国の不作為を何度も詫びていましたが、解決の遅れを裁判制度のせいにしていました。解決がおくれたのは、裁判に負けても、判決を受け入れず、控訴した国の責任です。
私も原告と一緒に、大臣の謝罪を直接聞くことができました。しかし、原告らが訴えたように被害の救済は不十分、残念ながら、謝罪の言葉を素直に受け入れられない部分もありました。
引き続き、原告らとともに、世論に訴え、被害の救済・根絶に取り組んでいきたいと決意を新たにしました。
泉南市の小中学校には財政難を理由に専任の図書館司書が配置されていません。一方、国から泉南市に出される交付金には、図書司書の人件費として1千万円、図書購入費として7百万円が算入されています。(金額は概算で、文科省の基準をもとに計算)
この交付金を活用ぜず、学校図書を充実しないのは問題と追及しました。市は「図書費として1千7百万円程度は交付金に算入されているのは間違いないが、図書費以外に使っても問題はなく、他に有効活用した」旨の答弁しました。
「学校図書の充実以外の有効な活用とは何か」と追及しましたが、市は明確の答弁はできませんでした。
国は学校図書館を充実するための予算措置を行っています。近隣市町で図書司書がいないのは泉南市だけです。市は昨年も4億5千万円の黒字です。来年度は他に流用せず、図書費に廻すように強く要望しました。
12月議会報告・・大森の一般質問より
泉南アスベスト国賠訴訟の勝利判決を受け、塩崎厚労相が謝罪のため泉南を訪れる予定です。
「国を相手に勝てるつもりか」「金のために裁判をやっているのか」などと、心無い非難を受けた原告も少なくありません。
私も厚労省前で被害の救済を訴えていると、スーツを着こなした男性が接触するぐらいまで近づいてきて「そんなに金が欲しいのか」と大声で叫んで通り過ぎたこともありました。
厚労相の謝罪は、アスベスト被害の実態を知ってもらい、被害者の無念を晴らす一歩になると思います。
また、このような公害を繰り返さない出発の日にしたいと思います。