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映画「約束」を観る・・名張毒ぶどう酒事件

サラダホールで「約束(名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯)を観ました。

死刑囚奥西勝を仲代達矢、その母は樹木希林、若いころの奥西勝は山本太郎、ナレーターは寺島しのぶなど、有名な俳優が演じています。

名張ブドウ酒事件とは、1961年に三重県名張市葛尾で発生。女性5名が死亡し、12人が中毒症状をおこします。ぶどう酒にテップ剤が混入されていました。

村内犯人を思い込み走査。奥西勝さんが自白を強要され、動機は三角関係を解消のためとされた。

物証や動機も不十分で自白の強要・誘導が明らかになり一審は無罪となったが、二審で死刑判決が出された。

奥西さんは弁護団や支援者の応援を受けながら七度も裁判のやり直しを求めています。

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拘置所で「市の恐怖」に怯えながらも、がんばる奥西さんを仲代達矢が演じます。

田舎に残り、人殺しと罵られながらも、「勝は人殺しはしない。勝と一緒に食事がしたい」と息子を応援する母親を樹木希林が演じます。

事件の様子は、当時のニュース映像などが使われています。

さらに、事件にかかわる村民、弁護団、国側の証人(大学教授)、元裁判官、支援者など当事者へのインタビューも挿入されています。

それを通して、冤罪が生まれる背景にある、自白優先、裁判官の権威主義などの矛盾をあぶりだしていきます。

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奥西死刑囚を応援する人たちの、理性と勇気に敬意を表します。

仲代さんや樹木さんは、この事件の勉強をし、奥西さんの無罪を確信し出演したそうです。

偏見や権力に負けずに頑張っています。

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