平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
最終本会議が行われ、議長車購入の削除を求める修正案が審議され、賛成少数で否決されました。
大森の修正案の提案に対し、堀口議会運営委員長(心政クラブ)、小山議員(無所属)、竹田議員(公明党)から、質問がありました。
この質疑を見ていた人から、「激論でしたね」と感想が寄せられました。
質疑は泉南市議会HPより録画したものが見られます。ぜひご覧ください。
修正案賛成(新議長車の買い替え反対)大森、和気、成田、松本(以上共産党)、小山。
修正案の趣旨説明は以下の通りです。
7月の議会運営委員会で9月の補正予算で議長車の買いかえを行うことが唐突に提案されました。
今年4月から近畿議長会の副会長となり、来年からは近畿議長会の議長市となり、議長車の利用が多くなるので、燃費のいい新車に議長車を買いかえる必要があると説明がありました。
現在使用されている議長車は今年4月に車検が受けたばかりです。本予算を審議する3月議会の時も車検を受ける時も、買いかえの話は全くありません。
どのような議長車を購入するかは、議長・議会運営委員長を中心に決めるとしています。議会運営委員会に見積もりも示さない、買い替えによる効果額も示さない、どのような車を買うかもわからない、これでは十分な論議もできません。
私以外の委員は議長車買いかえに賛成し、採決して予算計上を決めてしまいました。賛成する委員は「議員報酬を引き下げた分、新車を購入する予算がある」と述べましたが、議長車を購入するために報酬を引き下げたのではありません。
その後、8月21日の議会運営協議会で議長車購入について報告がありました。車種はトヨタ エスティマ ハイブリットX 8人乗り 、保険料などが加わって440万円になると報告がありました。
これを9月議会の補正予算に計上することを、共産党以外の賛成で決めました。
補正予算は災害対策や緊急の雇用対策など、当初予算作成時に予想できないものを緊急に処理するために計上するものです。
現議長車は税金とか、車検代がもったいないので、新議長車購入後も、廃車にせず、総務部で利用するそうですが、それなら、新車を購入せず、現議長車をうまく利用する方法を考えるべきです。
年度途中に440万円も支出する財源があるのでしょうか。6月議会で、あいぴあ泉南の使用料を値上げしました。このような市民サービスを切り下げる一方、緊急必要性もない議長車をわざわざ補正予算で買いかえるなんて、筋がとおりません。
泉南市の予算の組み方は、財政難を理由に、ゼロシーリングを基本にしています。これは総務費であれば、新年度の予算は前年分を超えないとするものです。新議長車は総務費で購入する計画ですから、440万円の車を購入すれば、総務費の予算から440万円を削らなければなりません。
6年前に市長車を新規でリースで購入し、月々8万円、年100万円弱(5年間、それ以降のリース料は割安になる)の支払いをしています。リースにした理由の一つは、ゼロシーリングの縛りがあるため、一括で購入費用を払うことができなかったからです。
しかし、新議長車はこのゼロシーリングの縛りを受けません。このような特別な扱いを受けていいわけがありません。
このようなイレギュラーな補正予算の提案はやり方はやめるべきです。特に、予算をチェックする議会がやるべきことではありません。
さらに、新議長車が必要だという場合でも、議長や議会運営委員長だけで車種など決めるべきではありません。
議長車にはいろんなパターンがあります。近隣市を見ても、・泉佐野市 議長車はなく、全庁共用の車をつかう、・貝塚市 議長車はリース、・岸和田市 議長車はタクシーを利用しています。
行革で考えると、岸和田市のようにタクシーを使えば、人件費が浮きます。また、泉佐野市のように議長車を廃止し、共用で使えば経費節減につながります。いい。
泉南市の議長車にふさわしいあり方を、議会全体で考えるべきです。
泉南市の議長は10月が改選です。新議長のために新車を買わなくても、いいと思います。来年度の本予算で購入しても問題はありません。
遠距離を運転する市職員の負担を考えれば、電車やタクシーの利用を増せば、いいでしょう。
現在の議長車は実際古いので、遠距離の運行が心配なら、会長市の間だけ、レンタルの車にして、それ以後は、泉南市の財政状況に応じた議長車のあり方を検討するのも、一つの方法です。
2年前の車検時は、3月議会前の議会運営委員会で買い替えが必要か、買いかえるならどのような車が必要か、予算はあるのか、タクシーは使えないか、など侃々諤々(かんかんがくがく)の議論をし、買いかえないことを決めました。
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