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白熱!泉南アスベスト、証人尋問

大阪泉南アスベスト国賠訴訟2 陣高裁証人尋問が行われました。

7時30分に阪南市役所前をバスで出発、泉南市役所、泉南市新家をまわって裁判所に行きました。尋問が終了したのは5時前、尋問時間は30分以上延長され、白熱した議論が行われました。

                裁判所前、昼休み宣伝

私はバスに乗れず(定員オーバーのため)電車で裁判所まで行きました。満員の傍聴席の熱気が新しい裁判長に伝わったと思います。

午前は原告側・田口直樹氏(大阪市立大学大学院経済学研究科教授)、午後は被告国側・沼野雄志氏(沼野労働安全衛生コンサルタント事務所所長)の尋問が行われました。

田口氏は40代、国側の的外れな反対尋問にも堂々と答えていました。

沼野氏は80歳前後ですが、元気で記憶もしっかりしていました。主尋問(国側の質問)は多弁でしたが、反対尋問と時は、答えに窮することも多くありました。

原告弁護団は沼野氏の過去の著作や発言と、この裁判で国の立場で出した陳述書との矛盾を質問しました。

これらの矛盾をついた質問に対し、沼野氏は「官僚(役人)のすることはおかしい」「青二才のころの(過去の)話でそれ以後の認識と違う」「著書の文章はミスプリント」などと答えていました。

このような発言に、国側の弁護士はしかめっ面をしていましたし、傍聴席では失笑が漏れました。

沼野氏は「嘘」や「ごまかし」はなく「良心に従って真実」を述べているのでしょう。

「官僚(役人)のすることはおかしい」という発言は何度がありましたが、これこそ真実です。

☆弁護団は、アメリカで戦前から行われている石綿工場で働く労働者に対する安全対策を調べ上げ、さらに、昭和5年には、その内容が日本に紹介され安全対策の必要性が知らされていることを明らかにしました。

この点を質問され、日本が石綿対策をとったのが、昭和30年以降であったと述べた沼野氏の陳述書に、不備があったことを自ら認めました。

 

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