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議員定数の削減で

今年の市議会選挙から定数が20名から18名に削減され、議会改革懇談会では、委員会の統廃合について議論が行われました。

地方政治の通説では、議員の定数は委員会の数と委員会の定数で考えて決める必要があります。例えば、3つの常任委員会に8人の委員が必要となれば、3×8で24人が議員の定数になります。

学校プールでの死亡事故、同和更生貸付基金の肩代わり問題、土地開発公社の不良債権の問題、空港問題、アスベスト問題、市の危機的な財政問題、議員の倫理問題など市独自の課題を多く抱えているところでは、市民の声を代弁し、行政を監視する議員はある程度必要です。

ところが、無駄な大型公共事業で作った財政難を理由に、泉南市では議員が率先して議員定数の削減を行っています。国が人口に応じて決める議員の定数は、泉南市は32名ですが、半分近くまで減らされています。

定数削減の問題は、衆院の小選挙区制と同じで、政治家の質が悪くなることが心配されています。大きな地盤を持たない議員が当選できないようになります。さらに議員定数削減に反対すると支持を失うような世論がマスコミによって作られています。そのため、自らの存在意義を否定する定数削減を行っています。

定数削減によって、小さな町や弱者(少数者)の声は議会に反映できなくなり、行政(官僚)にとっては喜ばしことですが、チェック機能が弱まります。

共産党は定数削減後も今までどおり常任委員会を3つにすることを主張しましたが、2つに減らすことが賛成多数で決まりました。「委員会の審議は午前中で終わることが多い。2委員会になって、議題が増えても午前中で終わるようでは困る」「委員会でも、議会でももっとも質問をする共産党の意見を聞いて欲しい」と嫌味な意見を最後に言いました。

晩は共産党市委員会の会議でした。

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