平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
4月6日、超党派議員が小宮山洋子厚生労働大臣に面会し、3月28日のアスベスト被害の国の責任を認める大阪地裁判決に対し控訴を断念するよう申し入れました。しかし、民主党政権は面会前に控訴を決めるという不誠実な対応をしました。
この時の様子が宮本たけし衆院議員(共)のブログと川田龍平(みんな)参院議員のメールマガジンに書かれています。
泉南アスベスト訴訟で厚労相要請と記者会見、国の控訴を糾弾!・・宮本ブログ
3月28日、大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟第2陣裁判で、大阪地裁が原告勝利の判決を下したのを受けて、今日は 自民党の佐田玄一郎衆議院議員、谷畑孝衆議院議員、田中和徳衆議院議員、みんなの党の川田龍平参議院議員、社民党の服部良一衆議院議員、新党きづなの渡辺義彦衆議院議員、新党日本の田中康夫衆議院議員らとともに、日本共産党からは吉井英勝衆議院議員と私が参加しました。
自民党の佐田玄一郎衆議院議員、谷畑孝衆議院議員、田中和徳衆議院議員、みんなの党の川田龍平参議院議員、社民党の服部良一衆議院議員、新党きづなの渡辺義彦衆議院議員、新党日本の田中康夫衆議院議員らとともに、日本共産党からは吉井英勝衆議院議員と私が参加しました。
政府は一度ならず二度も国の法的責任を認める判決が下されたことを重く受け止め、断じて控訴せず、2陣地裁判決を確定させること。そして原告たちの中には高齢者が少なくない現状を真摯にふまえて、これ以上裁判上の争いを続けることを止め、早期の解決に応じるべきだと申し入れました。
驚くべきことに、私たちの申し入れの席上、小宮山厚労大臣は、今朝の閣議で控訴を決定し、すでに法務大臣が控訴手続きに入っていることを表明。なんとも無慈悲で、無反省、許しがたい態度だといわねばありません。
第1陣が地裁で勝訴した時も私たちは控訴断念を政府に働きかけ、当時の長妻厚労大臣や小沢鋭仁環境相は「控訴せず」との意向を表明していましたが、結局当時の仙石官房長官が控訴したのでした。
しかし、あの時でさえ、控訴決断は控訴期限ぎりぎりでの政治判断だったはずです。今回の控訴期限は来週水曜日。なんら迷った形跡もなく早々と控訴を決定し、粛々と手続きを進めるなどというのは血も涙もない態度です。
小宮山大臣は昨年8月、大阪高裁が下した「労働者のいのちや健康よりも石綿の工業的有用性や産業社会の発展が優先する」などとする不当判決について、「自分も個人的にはひどい判決だと思った」とまで語っておられました。
しかし今年3月の第2陣地裁判決は、「経済的発展を理由にして労働者の健康をないがしろにすることはできない」と大阪高裁判決を明確に否定したのですから、重く真摯に受け止めるべきことは当然です。しかし国は、結局それを受け入れることもなく、再び控訴したのです。
申し入れ終了後、厚生労働省内で超党派議員揃って記者会見。厚生労働省と国の不当な控訴に断固抗議するとともに、一日も早い誠実な和解と解決を強く求めました。記者クラブでは弁護団、原告団とも合流し、国の不当な控訴を糾弾するとともに、引き続き早期解決をめざして、ともにたたかいぬく決意を固めあいました。
川田龍平議員のメルマガより
またまたショックな事件がありました。今日野党7党から小宮山厚生労働大臣へ、大阪泉南アスベスト訴訟の控訴断念および早期全面解決を求める要望書を提出したのですが、なんと受け取る直前になって、控訴はすでに決定し法務省で手続きを進めていると言い出したのです。さらに「法相か財務相へ言ってくれ」「官邸へいってくれ」などと、まともな説明は一切なし。私達野党議員には「仕方なく控訴手続きをするのだ」と言い訳し、その直後に今度は厚労相閣議後記者会見で(官僚作成ペーパーを読み上げ)「最高裁の判断を待ってから行う」と全く逆の事を宣言。それを聞いた時、ショックと怒りで思わず身体が震えました。
「原告からの手紙は全部読んだ」と言いながら平気で解決を引き延ばす小宮山大臣。彼女にとって「国民のいのち」は、簡単に切り捨てられる程価値のないもの、野田政権は歴代内閣の中でも最もいのちを軽視する最低内閣です。
それでも政治にしか救えない、だから怒りを抑えながら小宮山大臣に「どうかいのちをないがしろにしないで欲しい。泉南アスベスト訴訟の全面解決を内閣をまとめて動いて下さい」と頭を下げてきました。
泉南アスベスト訴訟は、これまでの公害、薬害、労働問題において、想像を絶する不当判決を大阪高裁に出されています。労働者のいのちや健康より経済が優先される、今の「狂った拝金主義」そのものです。日本はもうそこから変わらなければならない、この不当判決を覆す決定を、なんとしてでも政府にさせなければなりません。経済よりいのちを最優先する社会を実現するまで、自分はあきらめません。これからも全力で頑張ります!
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