こんにちは。日本共産党 大森和夫です。
[2011.6.3] -[議員日誌]
総務文教常任委員会が開かれ、「平成22年度普通会計見込みのあらまし」について報告がありました。
市の会計は5月31日で年度末の出納を閉じます。その決算の調製途上の速報値(百万万単位で表記)が報告されました。
●実質収支は5億2200万円の黒字見込み
・前年度(1300万円赤字)より5億3500万円の改善の見込み。
・基金から繰替運用(=借入れ)の累積額(14億3000万円)を差し引いた実質収支は9億800万円の赤字となる見込み。
●地方債(市の借金)の現在高は240億6700万円の見込み
・前年度末より9億9500万円(4.3%)の増額の見込み。
・年度中の地方債発行額は30億200万円、元金償還額は20億700万円であった。
●基金現在高(市の貯金)は26億5700万円の見込み
・前年度末より4億3600万円(19.6%)の増額の見込み。
・新たに基金からの繰替運用(借入)は行わない。
・繰替運用(借入)の累計は14億3000万円(前年度と同額)、これを差し引いた実質的な現在高は12億2700万円である。
●市税収入の総額は89億3600万円の見込み
・前年度より、1億2900万円(1.4%)の減額の見込み
・市民税個人分と固定資産税が減収、一方、市民税法人税分は増額
●市税徴税率は90.9%(現年課税分97.7%、滞納繰越分20.3%)の見込み
・前年度(89.1%)から1.8ポイント向上の見込み
☆大森の質疑応答から
・黒字の原因は
①政権が代わり、国からの交付金が特別に増額され、歳入が増えた ②人件費の削減など行財政改革によって歳出がへった
・財政難の原因となる地方債の増額の理由は
①泉南市の土地開発公社の80億円以上の借金を減らすため、地方債を発行して土地開発公社の土地を購入した
②職員の退職金を払うため、地方債を発行した
・景気の動向をどう見るか
リーマンショック以来、景気は回復していない。東日本大震災の復興支援で西日本の景気が良くなるという見通しもあるが、反対の意見もある。
市民法人税は、高速道路の無料化で、運送関係や自動車関連企業で増額になった。
・市税徴収率は、一昨年、府下ワースト1からやっとワースト2になったが、今回はさらに、順位を上げる見込みである。