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  • こんにちは。日本共産党 大森和夫です。

    和解勧告持ち越し・・・アスベスト国賠訴訟(控訴審)

    [2010.11.17] -[活動トピックス]

     泉南アスベスト国賠訴訟の控訴審第1回口頭弁論が行われ、泉南からバス1台を貸し切り、原告やその家族、支援者が傍聴に行きました。大法廷がマスコミ関係者をふくめ一杯になりました。

     

     5月19日の大阪地方裁判所(第1審)の勝利判決後、主務官庁である厚労大臣、環境大臣の控訴断念の意向表明にもかかわらず、国は、不当にも控訴するに至りました。

     

     提訴から4年以上が経過し、高齢化と重篤化が進む中、被害者は一日も早い解決を求めています。すでに原告の3人が亡くなりました。さらに、肺がんで入院している人が1人、酸素呼吸器を付けた人が3人になりました。

     

    「生きているうちに解決を」というのは、単なるスローガンではありません。病を抱えた原告一人一人が死の淵にあります。第1審の判決は国の責任を明確に認めており、これ以上、国が時間を空費することは許されません。

     


     今日の第1回期日において、大阪高等裁判所に和解勧告を出させ、国にもその和解勧告の受け入れさせるために、署名活動や国・府・市や各議員への要請行動を行ってきました。

     

     

     アスベスト控訴.jpg裁判所に入場する原告たち

     

     

     

    原告・弁護団 裁判長に必死の訴え

     

     肺がんの手術を行った原告と酸素呼吸器を付けて車椅子を利用している原告2人と弁護団が、意見陳述を行いました。原告らは石綿で、健康、仕事、誇りを奪われました。医療費など経済的負担、介護をする家族の負担、人の手を借りないと生活ができない精神的負担、酸素呼吸器のチューブにつながれた生活、治らない病気への不安などに苦しんでいます。

     

     肺がんで入院している原告は、石綿肺のため、放射線治療や手術ができません。抗がん剤だけの治療で、副作用も大変です。一番つらいことは、夜に咳が止まらず、他の患者の迷惑にならないようにタオルで口をふさぐことです。そこまで気をつかいながら、ガンと闘っています。

     

     弁護団は必死に「和解勧告による早期の解決を」求めましたが、裁判長は「現時点で和解勧告は行わない」しかし「早期の解決は理解している。迅速に行うことは国民への責任である」と述べました。

     

     若手弁護士は「早期とはいつか?肺がんで入院している被害者に和解勧告が出ないと言えない」と詰め寄りました。裁判長は「無責任に時期は言えない。国が和解に応じるか分からない。第1審の判決をあらゆる角度から検討している途中である」という旨の回答がありました。また「次回期日の1月22日には、早期解決にむけて、裁判所としての方針を明らかにする」と述べました。

     

    裁判を引き延ばし、被害を拡大する国の姿勢

     

     国は第1審の繰り返しになる証人尋問を要請するなど、裁判の引き延ばしを行っています。国は、被害者を見殺しにする気でしょうか。

     

     弁護団は「国に対し、早期解決のために強く訴訟指揮をおこなうよう」に裁判所に要請しました。

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