こんにちは。日本共産党 大森和夫です。
[2010.6.22] -[議会だより]
予算審査特別委員会が開かれ、平成22年度一般会計補正予算について審議しました。
鳴滝第二小学校の大規模改造工事(1億1千万円)
鳴滝第一小学校は廃校になり、鳴滝第二小学校に統合されます。そのため、今年度と来年度で2億円の予算で鳴滝第二小学校は大規模改造されます。大規模改造工事について、教育委員会と保護者や地元との話し合いが行われてきました。普通教室をふやし、同学年ワンフロアーにして欲しいという要望は実現しませんでした。教育委員会は普通教室の増設は、財政難のためできないが、今後の検討事項として地元に理解を求めていくと答弁しています。
泉南市は、遅れている学校施設の耐震化をすすめる一方、財政難を理由に大規模改修は後回しになっています。築50年以上たった学校も老朽化したまま、建て替え計画も立てられない情況です。
市営住宅の空き家の改修(1225万円)
日本の住宅事情は悪く、特に仕事を失うと、そのまま住居を失う事態になります。年越し派遣村などが出来るのは日本だけで、ハウジングプアーと言われ問題になっています。
泉南市でも、リストラや給料の大幅カットのため、安価で入居できる市営住宅を希望する人が多くいます。しかし、市営住宅の全ての空き家を改修する予算もなく、改修されないまま、貸し出されない部屋もあります。
乳幼児医療助成制度の1歳引き上げ(466万円)
乳幼児医療費(通院)への助成制度の対象者が1歳引き上げになって、5歳未満となります(10月1日から)。大阪府下で小学校入学前まで、助成しないのは、泉南市を含めて6市しかありません。泉南市は全国的にもみても低い水準の助成制度で「子育てに冷たい」市になっています。
信達樽井線(イオン道路)の改良事業(9278万円)、農免道路(780万円)
イオン道路や農免道路(基幹農道)の建設費は総額50億円強にもなります。イオン道路は30億円以上の借金をして建設します。これらの借金の返済が市の財政難の原因となっています。財政難といいながら不要不急な大型事業には、巨額な予算が投じられています。
山を切り開いて作った農免道路(基幹農道)。他市でも基幹農道はあるが、既存の道路を利用して作っている。泉南市のように環境や財政を無視した基幹農道は他では見られない。
イオン道路も基幹農道も、市議会で否決され凍結されたこともあったが、反対から賛成にまわる議員があり、継続して事業が進んでいる。
修正案を提案
共産党は、補正予算から、信達樽井線(イオン道路)の改良事業(9278万円)、農免道路(780万円)を削減する修正案を提出しました。
削減した予算は、学校施設の改修費、市営住宅の改修費、乳幼児医療費助成制度の小学校入学前までの拡大などに廻せます。修正案に賛成は共産党議員の2人だけでした。最終本会議(29日)に全議員で採決をとります。