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  • こんにちは。日本共産党 大森和夫です。

    伊丹空港廃港問題 事実に即し冷静な議論を

    [2010.6.15] -[議員日誌]

     (議会報告№3)

     市長は、「伊丹空港(大阪国際空港)の廃港をも視野に入れた関西3空港の早期の解決が必要である」と述べています。しかし、伊丹空港の廃港は1500万人の利便を奪い、大阪の都市機能を後退させるものであり、府民合意のない一方的な押し付けです。また、伊丹廃港の見通しもありません。廃港問題は事実に即し冷静な議論を、と質問しました。

     

     しかし、市長は「伊丹廃港を期限をきって、すすめるべき」という旨の答弁がありました。


     

    伊丹は関空の3倍 国内線乗降客
     大阪国際(伊丹)空港について、国交省の最新資料である「空港別収支試算結果」(06年度)によると、大阪国際空港は、国が管理する26空港(国際線重点の成田・関空を除く)の中で、最も黒字が多い空港です(表1)。乗降客数は1538万人で、26空港のうち、羽田、新千歳、福岡に次いで4番目の多く、関空の約3倍、神戸空港の約6倍です。

     

    表1】主な空港の利益と年間乗降者数(国管理26空港)
    利益(06年度) 乗降客(08年度)
    大阪国際 43億円 1538万人
    羽田 -20億円 6562万人
    新千歳 16億円 1730万人
    福岡 -67億円 1681万人
    那覇 -54億円 1490万人
    鹿児島 2億円 542万人

    【表2】関西3空港の国内線年間乗降客数(08年度)
    大阪国際 1538万人
    関空 522万人
    神戸 258万


    伊丹空港は安全騒音対策を
     ことし1月14日、豊中市議会と同市の空港対策連絡協議会長が懇談しましたが、“豊中市民は空港を現実の問題として引き受けてきた。ただし騒音問題はできるだけ少なくしてほしい”という立場です。

     

     低騒音のジェット機が増えたとはいえ、いまだに環境基準を超えた状態で課題は残っています。一方、民主党や橋下知事が環境対策費(09年度で約42億円)を削ろうとするのは間違いで、地元住民の声をよく聞き、低騒音ジェット機を増やして騒音を下げることなどが求められています。

     


     

    関空は国による抜本的な再生を

     関西国際空港は、民活方式による運営、1兆円を超える有利子負債、需要と大きく乖離した2期事業、深刻な大阪の不況などにより、経営危機が深まろうとしています。関西国際空港は日本を代表する国際空港の一つであり、今後、国による抜本的な再生策が求められています。

     

    なにわ筋線で短縮もわずか数分

     橋下知事は、なにわ筋線や関空リニアを造るなどと言っています。なにわ筋線は地下鉄で、いまのところ3千億から3500億円かかるとされています。 ところが関空へのアクセス時間はたった6~7分短縮されるだけです。 JR東海の非常に甘い見通しでも、リニアが東京-大阪間に開通するのは2045年。いまから35年先の話を持ち出して、「だから伊丹廃港だ」というのはまったく非現実的です。

     

    関空頼みでは、市民の暮らしはよくならない 

     道路や空港をつくれば経済がよくなるのではありません。いま日本は、サミット参加国の中で唯一成長が止まり、国民の収入が減った国とされています。大阪府民の収入の落ち込みは全国平均の3倍にもなります。伊丹空港廃港を前提にした関空頼みでは、市民の暮らしも財政もよくなりません。泉南市の地場産業を応援し、雇用を確保することが第一です。

     

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