こんにちは。日本共産党 大森和夫です。
[2010.6.5] -[活動トピックス]
6月3日・4日の東京で行われた公害総行動デーに参加した泉南アスベスト国賠訴訟の原告は、「しんどかったけど、これからもガンバル」と笑顔で話してくれました。
健康被害を抱えた原告やその家族、仕事をやりくりし東京へ何度も足を運んだ弁護士たちも、大変な疲れと気苦労があったけど、みんな元気にしているそうです。
「国の責任を認める」泉南アスベスト国賠訴訴訟の判決から、原告らは国に「控訴断念」を要請してきました。また、全国の市民団体や運動団体に訴え、3回の集中行動を組んで、厚生労働者や環境省に訴えに回りました。豪雨や強風や寒さのなか、必死に訴えました。広範な世論に支えられ、大阪府知事、地元の市長や議長も「控訴断念」を国に要請してくれました。
しかし、国は6月1日控訴し、原告もそれを受け6月2日に控訴しました。
6月4日の朝日新聞朝刊の「政策ウオッチ」ー泉南石綿訴訟・控訴 期待はずれの厚労相ーという記事が出ていました。
記事によると、国賠訴訟への国の対応は「ミニ普天間問題」と霞が関周辺で揶揄(やゆ)されているそうです。さらに、原告に期待を高めるだけ高めたが、最後には控訴することを決め、結果的に大きく落胆させた、と書かれています。
原告らは、アスベストによる健康被害の進行や高齢化、家族への負担を考えると、一時的には「落ち込んだ」かも知れません。しかし、今は最強の弁護団に支えられ、広範な世論に訴え、すべての被害者を救済するためガンバッテいます。