こんにちは。日本共産党 大森和夫です。
[2010.5.23] -[活動トピックス]
泉南アスベスト訴訟の原告団と弁護団、市民の会は、19日大阪地裁の国賠訴訟に勝利し、休む間もなく即日、上京しています。原告らは、国の控訴期限である6月2日まで、交代しながら、上京します。19日から交代なしで10日以上、居座ってがんばる弁護士もいます。21日(金)の晩に、第1クールとして上京した原告や市民の会のメンバーが帰ってきました。その方々から東京の様子を聞きました。
雨の中、座り込み
19日は大阪は雨、東京は晴れ。しかし20日は東京は雨となりました。原告らは「雨と一緒に上京した。座り込みの時だけ、大雨になった」と笑っていました。20日は全国の支援をえて、1400人が厚生労働省を囲みました。原告も雨の中、座り込み「控訴の断念。原告をはじめすべてのアスベスト被害者への謝罪と救済」を訴えました。夜は1000人を超える判決報告会が行われました。
建築労働者を中心にて200人の原告がいる首都圏アスベスト国賠訴訟など、アスベスト被害に苦しむ仲間がいます。彼らは「泉南を孤高の戦いにしない」と、署名活動など、連帯して応援をしてくれました。原告らはそうして全国からの支援を受けてがんばっています。
原告も団結して、すべての被害者救済のためにがんばる
19日の判決は国の責任を認める画期的な判決をなりました。一方、石綿工場での職歴のない原告に対しては、アスベストによる健康被害は認めたものの、国の責任は認めませんでいた。「石綿工場の内と外」で国の責任を別けるという課題を残す判決となりました。
しかし、原告団は「国の責任を認める勝利判決」として、控訴はしません。国の責任を認められなかった原告も、沈むことなく、上京し、国は「すべてのアスベスト被害者を救済せよ」と訴えています。その姿は、原告団や弁護団を励まし、120%の力を発揮することができたと言われています。