こんにちは。日本共産党 大森和夫です。
[2009.6.23] -[議会だより]
堀口議員は「同和更貸付基金の回収問題で、市は集金せず市職員が308万円を立て替えて払っている」旨の質問を行いました。副市長は、否定しましたが、貸付者の名簿や入金状況がわかる資料の公開はできないと答弁しました。
同和更生貸付基金とは1965年から94年まで行われ、6250万円の基金のうち5380万円が回収できていません(2002年6月時点)。この基金は同和地区の居住者に、1世帯につき30万円以内を貸し付けるものです。貸付の条件は労働の意志及び能力があり更生が確実を認められたもので、連帯保証人(2人)が必要です。
泉南市の基金の回収率は14%で大阪府下最低です。この基金の集金業務は部落解放同盟鳴滝支部が行っていました。泉南市は鳴滝支部に助成金を出しながら、支部への指導も行わず、催告もせず時効にして放置してきました。
2002年この貸付基金にかかわる条例の廃止が議題となりました。議会では、市の「府平均の回収率(69%)まで、3300万円を回収目標とする」などの提案を受け、賛成多数で条例の廃止を可決しました。09年現在までの回収額は3百数万円。
共産党は「同和地区を特別扱いする条例や基金の廃止は望むものである。しかし、回収の見通しもなく、解放同盟に甘く、疑惑の解明に程遠い」と条例の廃止に反対しました。
(6月18日・・堀口議員の一般質問から)