[2008.11.20] -[議会だより]
吹田の万博公園にあるホテルで大阪府市議会議員研修会が行われ、15人の議員が参加しました。
講師の浅野史郎氏は、厚生省出身、宮城県知事を3期勤め、その後東京都知事選に立候補するが落選、現在は慶應大学教授を勤め、コメンテイターとしても活躍されています。
「地方自治体の自立の条件~第二期分権改革に向けて~」というテーマで講演がありました。ユーモアもあり、楽しい講演でした。
「三位一体改革の座挫」という話の中で、小泉元総理の話が出ました。三位一体改革とは、小泉元総理が(1)国庫支出金を減らす。(2)税源を地方に移譲する。(3)地方交付税を見直す。と進めてきたものです。
この改革で、地方分権が進むと喜んだが、結局、府や市への国庫支出金や地方交付税が減らされ、財政難と国民に負担ばかりが押し付けらました。そのため、三位一体改革は挫折と結論付けていました。
なぜ、三位一体改革が失敗したのか、その理由は「小泉元総理があまり賢くなく、改革の意味を理解できなかったため」と解説。小泉元総理があまり賢くないというのは「国家秘密」と、冗談めかして話していました。
マスコミも共産党を除く各政党も、無批判に小泉改革をおだてました。その結果、貧困と格差の広がり、年間3万人が自殺し、自己責任という名で「弱者」や「地方」や「中小企業」や「農業」が切り捨てられています。
その責任は、冗談ではすみません。その責任の一端を浅野氏も担っているので冗談めかして話したのでしょうか。
議員は市民と直接話しが出来る。「嫁さんと最近仲が悪い」そんな相談からも、市民の要望が市政に反映できる。知事や市長より面白い仕事と話してくれました。