「大阪・泉南地域のアスベスト国家賠償訴訟を支え勝利させる会(略称、泉南国賠勝たせる会) 」の発足集会と 三菱マテリアル建材第2次請求人団の結成会議が泉南市樽井公民館で開かれました。
発足集会は、101人が参加。国賠訴訟の勝利を目指し、来年から30万署名に取り組むことが決まりました。会の代表委員に西野恒次郎さん(農民組合顧問)、半田秀雄さん(大阪市大名誉教授、元千代田短期大学学長)、梶本逸雄さん(アスベスト被害者の救済に取り組んだ梶本医師の長男)、泉南市在住の3人を選びました。
大阪・泉南地域では、100年にわたって石綿紡織業が発展しました。その結果、労働者、家族、自営業者、近隣住民などに、石綿肺や肺ガン、中皮腫など深刻な石綿被害が発生し、調査の進むに連れて、現在でも被害は広がりを見せています。
2006年5月、大阪地方裁判所に、石綿被害を放置し拡大させた国の責任を問うアスベスト国家賠償訴訟(原告28名)を起こしました。国は、被害の実態を『知ってた』のに、また対策を取ることも『できた』のに、何も『しなかった』。これを合言葉に精力的に裁判闘争を進め、いよいよ2010年春には判決を展望できるところまで進んできています。
全国的に、石綿被害の国の責任を問う最初の裁判として、注目されています。
三菱マテリアル建材(旧三好石綿工業)第2次請求人団の結成会議には、被害者と遺族20人が集まりました。第1請求人団と三菱との和解成立の報告があり、引き続き、第2次請求人と弁護団との打ち合わせを行いました。
島根県隠岐にいる元三好石綿の労働者数人も、請求人団に加わることが報告されました。