こんにちは。日本共産党 大森和夫です。
[2012.2.6] -[議員日誌]
「泉南アスベスト訴訟」の原告の1人、岡田晴美さんが亡くなり、お葬式が行われました。
国賠訴訟の提訴以来、原告が亡くなったのは6人目です。
晴美さんは夫とともにアスベスト工場に働き、夫はアスベストによる肺がんで亡くしました。晴美さん本人も石綿肺に苦しみ、入退院を繰り返していました。
今月13日には退院の予定でしたが、4日の晩に亡くなりました。
晴美さんの娘・陽子さんはアスベスト工場の中で、遊んだり寝かされたりしていました。そこでアスベストを吸引し石綿肺になり、酸素ボンベが手放せない体になっています。
陽子さんも原告の一人です。
晴美さんは陽子さんを石綿工場に連れて行き、アスベスト被害者になったことを悔やんでいました。
陽子さんもそんな母を見て悩んでいました。
陽子さんは石綿工場で働いたことはないので、労災認定も受けられません。陽子さんは石綿肺のために、天職だと思っていた看護婦も辞めざるをえませんでした。経済的な苦労に、晴美さんの介護や子育てと大変です。
「命あるうちに救済を」これは単なるスローガンではありません。
アスベスト被害者の命がけの叫びです。
写真は裁判所前で宣伝する岡田陽子さん