平和とくらしを守り
市民が主人公のあたたかい市政を
泉南市9条の会の学習決起集会でSEALDsKANSAIの寺田ともかさんからメッセージをもらいました。
集会に寄せて
私は、すべての命には絶対的な価値があると信じています。そして私は、それを奪う権利も奪うことを許す権限も持っていません。
なぜなら、いくら科学技術が進歩しても、私たち人間は、死んだ人を生き返らせることはできないし、奪った命を元に戻すことができないからです。
その事実に立てば、武力行使ほど無責任な行為はありません。私は、責任ある主権者の一人として、現政権のあり方を絶対に許すわけにはいかないと思っています。
歴史を見ても、武力によって国を守ろうとするやり方は、これまで、ことごとく失敗を重ねてきました。
その点、この国は、平和憲法を持ち、私たちは誰も殺さないという姿勢を貫くことによって、そもそも敵を作らないという新しい安全保障のあり方を実現させてきました。
わたしは、この国がこれまで戦争に巻き込まれることなくやってこれたのは、日米安保条約のおかげでも、沖縄に米軍基地があるおかげでもなく、日本国憲法に描かれた理想と、それを現実のものにしようとする、国民の不断の努力があったからてであると信じています。
次の選挙が勝負です。このまま与党が2/3以上の議席を占める現状が変わらなければ、次に待ち受けているのは明文改憲です。
今、これまでは考えられなかった野党間の選挙協力が実現しつつあり、私たち市民側も、それを応援していく準備ができています。確かに、この国は危機に瀕していますが、この危機が、私たちに主権者としての自覚と覚悟を与えてくれました。この覚悟をチャンスに変えましょう。
最後に、
わたしたちは、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
わたしたちは、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、わたしたちの安全と生存を保持しようと決意した。わたしたちは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。わたしたちは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
わたしたちは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
2016年2月21日寺田ともか、わたしは、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
副島昭一(泉南市9条の会代表・和歌山大学名誉教授)さん 挨拶
谷真介弁護士(アスベスト問題や青年の労働問題などで活躍)講演
寺田ともか(SEALDsKANSAI)さん メッセージ
リレートーク(2名)など素晴らしい集会になりました。
世に弁護士を名乗る者は多い。
しかしその多くは企業の利益を擁護、代弁する側に立っていて、
弱い立場にある現在の日本の若者や生活困窮者の味方になって
活動する弁護士は、残念ながら少ない。
谷弁護士は泉南アスベストの被害者救済の活動に取り組み、
一昨年10月の最高裁勝利解決を導いた立役者の一人だ。
同世代の若手労働者と交流、彼らの雇用問題の解決にも取り組み、
近年は大手企業の不正や政党献金問題にも活動の場を広げている。
「社会正義の実現と困っている人悩みを抱えている人のために力になりたい」
とゆう彼の信条は半端ではない。
一方スキーやバスケ、ギターも楽しむ当世風の若者でもあり、
明るい人柄と相まっ て皆から親しまれている。
名実ともに若手弁護士のホープとして期待されるところが大きい。
柚岡一禎 (泉南アスベスト被害者と市民の会 前会長)