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活動日誌
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三菱マ建材と交渉

(2007.08.29) 

29日、新家公民館で三好石綿の健康被害者の請求人団会議が行なわれる。会議には三菱マテリアル建材(旧三好石綿)から顧問弁護士含め3人、請求人20人(元労働者16名、下請けや出入りの業者2名、近隣住民2名)、市民の会は私を含め4人、請求人団の弁護士3人が参加。

三菱マ建材は「請求人のうち労災認定者など3人のみ補償を行なう」としていたが、今回「補償の救済の対象は3人に限定しないこと。近いうちに個別の補償額を弁護団に示す」と回答した。

石綿で妻をなくした請求人は「妻は石綿で気管がやられ、酸素や食物を喉からチューブで入れていた。骨と皮にまでやせ衰えて苦しんで死んだ。最後に好物を食べさたいと思っても、チューブのため出来なかった。石綿に暴露したものは、この様に苦しんで死んでいくことを知って欲しい」と述べた。

三菱マ建材の顧問弁護士は「被害者の声を聞くことは大事なことだと思って来たが、その意味では良かった」と、話していた。

会社負担の健康診断を泉南市内の病院に受けられるように、私は会社と引き続き協力して行なうことを約束した。
この会議は30日付朝刊・朝日新聞などに報道されました。



東大の研究者と

(2007.08.24) 

23日、石綿被害者の市民の会の世話人会があった。29日に三菱マテリアル建材が新家公民館にきて、被害者との交渉を行なうことが決まり、世話人会では、三菱マ建に被害の実態を知ってもらい、それに相応しい補償や健康診断体制の確立を要求しようと話し合う。請求人団も増やし、全ての被害者の救済に取り組む決意です。

この会議には、東京大学の大学院でアスベストの被害を調査している研究者も前回の請求人団会議に引き続き参加した。彼は東京と泉南市を往復しながら、資料の整理、被害者への聞き取り、被害の掘り起こしにも参加してくれる。私とも一緒に回る予定です。

彼は、マスコミ関係の仕事をやめて、東大の大学院で勉強している。東京では、夜の救急病院の受付をして、お金が出来ると泉南に来て研究するそうだ。この様な苦労をして、アスベスト被害をすくためガンバッテくれている。アスベストの運動を手弁当で応援してくれる弁護士や医者、研究者のみなさん、本当にありがたい。



息子と甲子園に

(2007.08.22) 
息子と甲子園に

22日、中1の息子と高校野球の決勝戦をみに、甲子園球場に行きました。息子のクラブの休みの関係で、今日しかないと、思い切って行きました。息子は始めての甲子園で喜んでいました。

決勝戦は広陵高校(広島)と佐賀北高校(佐賀)の対戦。1塁側(広陵高校側)の客席しか、空きがなく1塁側も、佐賀北高校を応援する人で一杯でした。

試合は7回まで広陵高校が一方的に押していました。佐賀北高校が逆転するなど、思いもよりませんでした。8回の佐賀北の満塁ホームランには、驚きました。諦めず、無心になることが、大事だと思いました。

高校野球に特別な興味はなかったが、試合は面白く、元気もでました。スポーツや芸術に接することは、生きる上で、大事なことだと実感しました。
さらに、過労死や長時間低賃金の世の中をかえ、こういう時間が保証される世の中を早く作らないと、実感しました。



ごみ説明会の追っかけ

(2007.08.19) 

19日は朝と晩、東和苑と下村の「泉南市ごみ収集有料化に伴う住民説明会」に参加、昼は共産党の行事もあり、とても忙しい1日でした。

東和苑では、ゴミ有料化に反対した私と、賛成した公明党の竹田市議も出席し、議会での状況や賛成と反対の立場から、それぞれ報告をおこないました。

ゴミを減らすこと、ゴミを分別し資源として再利用することが基本です。しかし、それと高額なゴミ収集費をとるー有料化するということが、何度説明を聞いても合理的に結びつかない。

「1g1円は高くないと思う(市指定の45gのゴミ袋1枚が45円すること)」と下村の説明会で市職員は言う。市販のゴミ袋は45g袋で9円程度という、これに比べれば5倍も高い。東和苑の年金生活者は「年金も減っているのに高すぎる」と言う。
下村では、2件の子育て世代の人からの「高すぎるゴミの有料化。何とかならないか」と私に寄せられたメールを紹介した。税金の2重取りという批判もある。

有料化は大阪府内9市で実施。そのうち7市は定量制で家族数に応じて一定量は無料し、それ以上なら有料にしている。あと貝塚市は45g袋1枚9円で販売、泉佐野市は50g袋を1枚50円で販売。泉南市は、やはり高すぎる。

市は「お金さえ出せば、ゴミをいくら出していいと思わないで下さい」と訴えていた。
また「いくらお願いしても、分別できない地域がある」とも言っている。このような市民の意識を変えない限り、ゴミを有料化しても減量出来る保証はない。

「盆も前後には大掃除して、有料化する前に、ゴミは出して下さい」とも市は言っている。どこでも、有料化する前の年に、みんなゴミを出す。そして翌年の有料化した年のゴミは大幅に減る。有料化の効果は長期的にみないとわからない。

「全国で80%の自治体がゴミを有料化しても、ゴミ問題は解決していない。有料化による効果は期待できないのでは」という質問もあった。

東和苑では、説明会のあと、住民だけで残って相談していた。本気でゴミの減量化に取り組むのなら、有料化を押し付けるより、市民との協働を進めて、自治会ぐるみ地域ぐるみでゴミの減量化、分別を進めることの方が大事ではないか。
また、そういう地域もいくつかあると、市は説明した。そういう経験を全市的に拡げる説明会にすることが大事ではないか。



医学生と交流

(2007.08.18) 
医学生と交流

18日、医学生たちとアスベスト被害者との集いが、新家公民館でありました。私も市民の会から参加。まず、市民の会の柚岡代表が泉州地域のアスベスト被害の実態を報告し、その中で泉南市の町医者で、アスベスト被害の救済に一生を捧げた梶本先生のことを紹介しました。

梶本先生は、大阪大学医学部を卒業され、軍医として従軍されました。戦後大学に戻ったあと、故郷の泉南市牧野で開業医になられました。往診を中心に医療活動を進めながら、地域のアスベスト患者を献身的に見てこられました。石綿工場にも自ら出向き、経営者に嫌がられながらも、労働者の安全対策を訴え続けてこられました。

また先生は報酬の全てを、アスベスト研究に当てたそうです。アスベスト被害の重大さを明らかにした論文を、国や医療機関、アスベスト関連企業に送っていました。その成果は後のアスベスト研究に引き継がれていきました。詳しくは産経新聞、読売新聞、朝日新聞などで、紹介されています。

被害者からはアスベストの健康被害の様子が話されました。被害者たちは、「梶本先生のような患者の立場にたった医者になって欲しい」、「欧米と比べて遅れているアスベストの研究をすすめて欲しい」、「アスベスト関連の病気を治して欲しい」など要望が出されました。

その後、泉南市や阪南市のアスベスト工場の跡地を見学し、一緒に食事をしました。最後に、医学生と被害者一人ひとりが握手をして別れを惜しんでいました。



テレビも無(ね)ぇ ラジオも無(ね)ぇ

(2007.08.13) 
テレビも無(ね)ぇ ラジオも無(ね)ぇ

13日琵琶湖の近江八幡キャンプ場に家族で行きました。JR近江八幡駅からバスで50分、目の前に水泳場もあり、カヌーにも乗れます。ロケーションがすばらしく、冬は遠く比良連峰の雪が眺望できるそうです。

キャンプ場は、トイレや炊事場、管理棟以外は電気もなく、夜は懐中電灯をテーブルにおいて食事をしました。もちろんテレビやラジオやゲームもありません。
いつも「テレビ、テレビ」といっている中1の息子も、ここでは、テレビのことも忘れているようです。

吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」の「ハァ テレビも無(ね)ぇラジオも無(ね)ぇ」という歌詞を思い出しました。

夕食はカレーライスを作りました。キャンプの経験もなく、夕食にありつけるか不安になりました。しかし、薪で炊いたご飯やカレーは、とても美味しかった。炊事場で隣合った人が、アドバスをしてくれて助かりました。キャンプ場で借りた飯ごうや鍋や食器などきれいに洗って返しました。素晴らしい自然を守りたいと思い、周りのごみも拾って帰りました。



請求人団と弁護団と合同会議

(2007.08.08) 

旧三好石綿請求人団とアスベスト弁護団の合同会議が、8月8日新家で行なわれました。三菱マテリアル建材(旧三好石綿)からの不誠実な回答に、どうのように対応するか、弁護団を含めて会議が行なわれました。
     
アスベストの健康診断について大森が報告
【国・府・企業の責任による検診が実現】
三菱マ建材の負担(交通費を含めて)で受診できる。しかし、泉州地域の病院で健康診断が出来ない。

労災病院と三菱が認める病院での受診は可。泉州地域の病院も受診できたが、その後「レントゲン機器やCTが古く、労災申請に使えない」と辞退、現在、泉州地域で健康診断が出来ない。

【泉州地域での健康診断を】
*健康診断を求める被害者が増えている
アスベストによる健康被害は平均40年で発症するため、これからも被害は増える(三好石綿工場が閉鎖されてから30年たった)。

*既に検診を受けて、1年ごと半年ごとの検査が必要とされている人も多い(現在は発症していないが、肺にはアスベストがある)。

【これからの運動】
*国・府・市・企業の責任で泉州地域で検診が受けられるようにする。もしくは同程度の検診体制をつくる。   

*国・府による健康リスク調査(年に1回の検診を5年間行なう)も、被害者やアスベスト弁護団、市民団体や共産党の運動で実現、引き続き要望活動をおこなう。 



三菱マ建に誠実な対応求める

(2007.08.02) 
三菱マ建に誠実な対応求める

旧三好石綿(現三菱マテリアル建材)の石綿被害者6人とともに、三菱マ建材の大阪支店を訪問しました。

三菱マ建材大阪工場は、泉南市新家で1977年まで操業し、安全対策を実施しないまま、そこで働く労働者や周辺住民に健康被害を与えました。

会社は被害を調査し「補償や救済する」としてますが、調査の公表もなく、誠実な対応がありません。そのため、旧三好石綿の被害請求人団は、「抗議及び要求書」を届けました。

当日は、NHKや朝日新聞などが取材に来ました。写真は取材を受ける被害者のみなさん

以下、「抗議及び要求書」の全文です。
去る7月20日御社から届いた回答書なるものは、被害を発生させた会社の責任に触れていないほか、私たちの要求に何ら応えない不誠実なものです。大きな怒りを覚えます。

地域最大の規模で、また58年の長きに渡って当地で操業してきた事実に鑑み、私たち地域住民と被害者に対し、誠意ある態度をとること及び企業の社会的責任を果たすことを、強く要求します。

                     記

1、会社は、補償の対象を、当地域に広く所見される石綿肺や胸膜肥厚に拡げること。労災補償とアスベスト新法に適う中皮腫、石綿起因肺がんのみに限定してはならないこと。

1、会社は、数十年後にも発症するとされる石綿疾病の特性を考慮し、将来に渡って検診と補償の体制を維持、充実すること。

1、会社は現在の不十分な検診体制を、誰もが容易に受診できるものに改めること。

1、会社は、泉南市と近隣地域に居住し今も埋もれていると思われる被害者の、掘り起こし作業を強化すること。会社負担で、新聞の折込ビラやポスター、回覧板、市広報の拡大枠を確保すること。

1、会社は、地方の被害の掘り起こし作業も強化すること。操業時、和歌山県のほか九州、四国、山陰地方からも多数の労働者が来ていた事実による。

1、会社は、本件を一方的に弁護士に委ねるのでなく、請求人団、市民の会と協議して、真摯に問題解決に当ること。